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再発④

入院の日

14時に入ってくださいとの事だったので、

しばらく美味しいものが食べられないと言う夫と病院近くのイタリアンで食事をしました。

二人とも妙にはしゃいだ振りをしました。

これからの事を考えると息がつまりそうで食事ものどを通らない日が続いていたので、この日だけは普通に過ごそうと考えて余計不自然になったんだと思います。

病院に到着して病室に案内されオリエンテーションがあり、薬剤師の方が夫にご挨拶に来てくださっていたその時、ビルが揺れました。

長い間ずっとビルが揺れていました。

官庁街のその病院から見える景色がすべて揺れていました。

揺れが段々大きくなっていきました。

ベッドのそばで立っていた薬剤師の方と私も立っていられなくなりました。

思わず夫と手を取り合っていました。

病院はバタバタしていましたが、病室は静かで二人でテレビをずっと見ていました。状況が次第に悪化して行く様子を黙ってじっと見ていました。

途中主治医がいらして、「びっくりしましたね。でもここは大丈夫ですよ。奥さんはどうしますか?」っておっしゃったので、地下鉄が止まっているのでしばらく様子をみますと言って。

入院した日にこんな事が起きるなんてととても嫌な気分になりました。

結局地下鉄は動かなかったので、病院に泊めていただきました。

翌朝一旦自宅に帰るため向かった駅は帰宅困難者で大変な混雑ぶりでした。

自宅は何の被害もなく、町も静まり返っていました。

こんな日に夫が入院したんだと思うととてもつらい気持ちになりました。

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